スマホを GrapheneOS にした
今年の春、スマホを GrapheneOS に入れ替えました。2ヶ月使った実感をまとめます。
先に要点を3つ:
- 普段のアプリはほぼそのまま使える(LINE・PayPay・銀行 OK)
- 「脱 Google」を完璧にやる必要はない。部分的でいい
- 何をどこまで許可するかを自分で決められるのが一番の変化
GrapheneOS とは
- プライバシーとセキュリティを強化した、オープンソースの Android ベース OS
- 対応端末は Pixel シリーズのみ
- 見た目・操作感は素の Android とほぼ同じ
一番の違いは Google Play サービスの扱い。通常の Android では OS の一部で、削除できない。 GrapheneOS では標準では入っておらず、使いたければ一般アプリとしてインストール可能(サンドボックス化と呼ばれる)。
通常の Android では、Google Play サービスは OS と一体。削除できず、権限を制限することもできない。 多くのアプリが通知や位置情報を Google Play サービス経由で使っています。
なぜ変えたか
もともとは iPhone を使っていました。スマホ内のデータのやり取りが iTunes 経由でしかできないことが不便で、Apple からは離れたいと思っていたところに、「deGoogle」(Google への依存を減らす動き)の記事を読んだのがきっかけ。 個人情報を守りたいという気持ちもあり、乗り換えを決めました。
乗り換え先は GrapheneOS 一択だったわけではなく、プライバシー系の OS(CalyxOS、LineageOS、/e/OS など)から絞り込みました。決め手は、
- Google Play のアプリがそのまま使えること。多くのアプリは Google Play の仕組みを前提にしているため、普通に脱 Google すると使えないアプリが出てきます。GrapheneOS は Google Play 自体を一般アプリとして入れられます
- 開発が活発で、今後もバージョン更新が続きそうなこと
心配だったこと vs 実際
| 気になるところ | 2ヶ月使った実際 |
|---|---|
| アプリは動く? | LINE・PayPay・銀行アプリ、全部動く。動かなかったのは X アプリくらい(ブラウザでこと足りる) |
| 広告は? | 見ることが無くなった |
| 権限の管理は? | アプリごとに「何をどこまで許可するか」「読み取りを許すか」を細かく設定できる |
体感として大きいのは広告と権限。広告のない画面は、なんとなく元の世界に戻ったような感覚があります。権限は、アプリを入れるたびに「何をどこまで見せるか」を自分が決めている安心感もあります。
始めるなら
やることは3つだけ。
判断材料として:
- インストールはブラウザから公式の Web Installer で進めます。PC とケーブルがあれば 1 時間ほどかかります
- 公式ドキュメントは英語です
実際に使っているアプリとストアの使い分けは「GrapheneOSで使っているアプリ」にまとめました。
参考リンク
- GrapheneOS 公式サイト
- GrapheneOS FAQ(対応端末・機能の詳細)
- DeGoogle — Wikipedia(英語)